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event #002 - SPACETIDE 2025

Yasunori Kirimoto's avatar

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SPACETIDE 2025に参加してきました。

  • イベント全体が宇宙の話が中心でした
  • 今回初参加しました
  • 登録は1600名程度参加していたようです
  • 現地のユニーク数は300名くらい?に見えました
  • ブースゾーンでは宇宙に関係するさまざまな企業が出展されていました

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「デジタル技術を活用した宇宙の民主化とデュアルユース」というセッションの内容が興味深かったです。
このセッションでは、デジタル技術を活用した「宇宙の民主化」をメインテーマとして話されました。これまで専門性が高く、莫大な費用が必要だった宇宙産業を、インターネットのように誰もが気軽に参入できる分野に変革したいという構想を話していました。
特に印象的だったのは、仮想空間でのシミュレーション技術の紹介です。宇宙ステーションや月面環境をリアルに再現し、実際の打ち上げコストをかけることなく、さまざまな実験や開発を可能にする技術です。事前調査での利用や、現地では実現が難しい実験も含めて、幅広い検証が可能になると感じました。
また、科学技術の発展だけでなく、防衛・防災といった安全保障分野と民間産業を融合させる「デュアルユース」の考え方も話していました。宇宙が私たちの生活と社会にとって不可欠なインフラとなる未来が見えてきました。
私自身が日頃から考えている、位置情報技術の一般化にもつながる内容だと感じました。


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Space2Earth Asia Summit 2025というGeospatialなイベントにも参加しました。

  • SPACETIDE 2025と同じ会場で同時開催されていました
  • 参加者は思ったよりは少なめでした
  • FOSS4Gの世界とはまた違ったGeospatialな話題を聞けました

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「Plenary Panel 2: Enterprise Digital Twin: Driving Collaborative Business Models」というセッションでは、Overture MapsのExecutive DirectorのMarcさんの話が興味深かったです。
Overture Mapsはオープンで誰でも利用可能なプラットフォームですが、Marcさんは特に「コラボレーション」の重要性を強調していました。空間データ産業が直面する最大の課題はデータ統合であり、この課題を解決するためにはオープンデータの活用が業界全体の発展に不可欠だと話していました。
また、NianticやMetaの取り組みを例に、ウェアラブルデバイスを通じて人々の位置を特定する拡張現実技術への投資について、未来の視点で話していました。
現在の技術基盤を踏まえつつ、将来のあり方を見据えたMarcさんのアプローチには、私自身の考えとも共通点があり、共感できる内容でした。

また、今回のイベントでは、元Azavea CEOのRobertさんにもお会いできました。 先日アメリカで開催された、CNG Conference 2025の会場で、AWSのDaveさんが「日本にはこんな人がいるぞ」と私のことを紹介してくださったようです。それがきっかけとなり、Robertさんから「SPACETIDEでお会いしませんか?」とLinkedInでご連絡をいただいていました。
実際にお会いして対面でお話しすると、FOSS4G・Overture Maps・CNG(Cloud-Native Geospatial Forum)といった技術的な話題から、Geospatial業界の将来や、経営に関するディスカッションまで、幅広い話ができました。このような貴重な機会を得られたことは、すごく学びとなりました。(翻訳ツールを準備していたのですが、Robertさんはとても日本語が堪能でした)